今日は、動画のクオリティについて、特に編集の部分について少し書きたいと思います。
日々、動画編集をしながら、どうやったらより良いムービーをお届けすることができるか、考えます。
寝ても覚めても、そのことばかりを考えたり、調べたり、試したりしています。
編集の技法は沢山あって、時によってどの技法を使うかを決めていきます。
さて、その沢山の選択肢の中から、技法を詰め込めば詰め込むほど、良いムービーが出来上がるかといったら、そんなことはなくて、「やっぱり足し算・引き算は大事だなぁ」と感じることが多いです。
何かを作るとき、多くの場合、そこには伝えたいことや感じてもらいたい空気(やムード)があるはずで、僕は僕で、自分の中にある、メッセージムービーの雰囲気をただひたすら追いかけて、作ってきました。
そんな中で、僕は『その感覚を言葉で定義づける』ということの答えをずっと探していました。
自分だけが分かる感覚ではなく、他の人にも話して伝わるような基準をもたないといけないと、常々考えてきて、そしてつい先日。ひとつのムービーを完成させた時、突然ひらめいて、「これをGIFTのムービーにおける定義にしよう」と決めることができました。
さて、タイトルの答えです。GIFTの動画のクオリティは、何のためにあるのか。
僕の中の現時点での答えは、『メッセージをしっかり届けるためにある』ということです。
メッセージムービーの原点は、お客さまの気持ちを届けるところにあります。
お客さまのメッセージを届けるということのためにムービーがあるわけで、決して逆ではないんですよね。
丁寧で上質なムービーを作るのは、メッセージを聴くことに集中してもらいたいから。
おしゃれだったり、格好よく仕上げるのは、メッセージを聴くときに、より気持ちを盛り上げてもらいたいから。
いくらおしゃれでスマートで格好良かったとしても、映像が前に出過ぎたらだめだ、と。そういう技法の使い方はしないようにすること。技法を使うときは、『メッセージを引き立てるかどうか』を基準としよう。
…と書いたところで、まだ十分感覚的かもしれませんが、明確な指標が出来たのは間違いなく、誰かと編集について話し合う場面で、「これってメッセージを引き立ててるのかな?」という軸で議論できるようになったのは、ひとつの大きな進歩だと感じました。
ちょっと当たり前すぎるかもしれませんが、シンプルな答えを見つけれたことがとても嬉しいです。
20.01.31