めんどくさいけれど、真摯なサービス

GIFTをどういうサービスにしていきたいか、
 
いや、違うか。どういうサービスにしていくべきかを考えたときに、
 
「めんどくさいけど、真摯なサービス」というワードが浮かんできます。
 
念のために言っておきますが、「めんどくさい」というのは、けっして僕がめんどくさがってるわけじゃないです。笑
 
GIFTのサービスの根幹である、メッセージを作ること、考えることっていうのは、人によってはすごくめんどくさいだろうな、と想像するということです。
 
何ごとも簡便になってきた今、サービスを受けるのに、自分の労力(考えることであれ)を使うというのは、「ほんとに時代に逆行してるな」と自分で思います。
 
 
たとえば、スマホでなにか見たり、登録したり、買ったりするときに、ほんのちょっと時間がかかったり、手間があったりして、めんどくさくなってやめたことは、誰もが経験があるんじゃないでしょうか。
 
ホームページやアプリなどは、どれだけシンプルに、ストレスなく使ってもらえるかをものすごく重視されてると思います。
 
 
そんな時代に、GIFTはどういうサービスオペレーションを作っていくべきなのか。
 
さんざん考えましたが、『気持ちを形にして届ける』という、とても抽象的な事柄をふくむサービスの特性上、ある一定のオペレーションについては、簡略化するのは無理だ、という結論に至りました。
 
無理というか、やめよう。と決定した、ということですね。
 
メッセージのフォーマットを決めるとか、メッセージ代行作成オプションを作るなども考えましたが、それが、ほんとうにGIFTとしてやるべきことなのか?
 
GIFTがお客さまとしてきていただきたい方々は、メッセージをつくることをめんどくさがる人たちなのか?
 
僕の答えは、「NO」でした。
 
「全然めんどくさくない、とは言わない。でも、せっかくだから、ちゃんと自分の気持ちを伝えたいな。」
 
そんな風に考える方々に、お客さまになってもらいたいと、僕は思います。
 
そういう方々がめちゃくちゃ多いとは、正直考えていません。むしろ、全人口からしたら、少ないのかもしれません。
(そんなことなかったら、すみません。でも、日々生きてる中で、肌感覚として、そういう印象があります)
 
GIFTは、僕一人から始まった非常にちいさなサービスです。
仲間がたくさんいるわけでもないし、資金が潤沢にあるわけでもありません。
 
たくさんの人に使ってもらいやすいサービスを作る道を選んだとして、もし、現存する大手写真スタジオが同じようなサービスを始めたら、システム導入しかり、人材しかり、近い未来において、勝てる道理がないと思います。
 
でも、僕には僕のメッセージムービーを撮るべき理由があって、形にすべき人々の気持ちがあると思っているので、
 
自分と感性の近い、特定の人たちに、深く突き刺さるような、とんがったサービスにしたいと現時点において、考えています。
 
『めんどくさいけれど、真摯なサービス』=『使うときはちょっとめんどくさいけれど、その一手間で引き出される、その人の真摯な、誠実な気持ち』を届けることに、全力を注いでいきたいと思います。
 
2019.08.17